はじめに
概要
PotaToonは複数の光源からのライティングとディテールなキャラクターの影をサポートするアニメーションスタイルのカートゥンレンダリングアセットです。URP Forward+環境とPC / Consoleプラットフォームでの使用を目的として制作されました。特にメインディレクショナルの照度が低い環境(例:コンサート)でも、シーンに配置されたスポットライトの中からキャラクターに当たるライトを判断して自然なライティングをサポートします。
ライティングだけでなく、布やドレスなど複数の層で構成された半透明メッシュの自然なレンダリングと影機能も提供します。半透明の影はすべての環境で使用できます。複雑な半透明メッシュレンダリングをサポートするOIT機能は、Windowsを使用するデバイスでのみ公式にサポートされています。(正確にはDirectX 11、12バージョンのみサポートしています。)
キャラクターレンダリングのための様々なポストプロセッシング機能も提供されています。リムライト、カラーグレーディング、ブルームなどがあり、キャラクター領域のみにブルームを適用し、追加の色調を調整することでよりアーティスティックな表現が期待できます。
公式サポートバージョン: 2022 LTS、6.0以降(6.0からはRenderGraph対応)
はじめに
PotaToonの使用には以下の3つが必要です。パッケージにはこれら3つを設定するためのツールが提供されています。
- URPレンダラーフィーチャー(Pota Toon Feature)
- グローバルVolume(Pota Toon)
- キャラクターコンポーネント(Pota Toon Character)
Unity 6.0以降のバージョン
ツールバーからPotaToon → Auto Setup for Current Sceneをクリックします。
このボタンで現在使用しているURP RendereDataに自動的にPotaToonFeatureが追加され、シーンのGlobal VolumeにPota Toonが追加されたことを確認できます。
もし既にシーンで使用しているGlobal Volumeがない場合は、新しくHierarchyタブに追加されているはずです。もしない場合は、Add Overrideボタンを押してPota Toonを追加してください。
次に、キャラクターのルートGameObjectにPotaToonCharacterコンポーネントを追加します。
その後、コンポーネントのHeadトランスフォームが正しく割り当てられているか確認します。もしない場合は手動で探して設定してください。
準備完了!
あとは Volume とキャラクターマテリアルの設定を通じて、あなただけのルックを作り上げてみてください!
2022 LTSまたは手動で追加する場合
2022 LTSバージョンではAuto Setup for current sceneボタンが正しく動作しません。そのため、手動で追加する必要があります。
Edit > Project Settings > Qualityに移動し、割り当てられたRender Pipeline Assetをダブルクリックします。
その後、Renderer Listに接続されているすべてのRenderer Dataで、PotaToonFeatureを追加します。
ツールバーからPotaToon → Auto Setup for Current Sceneをクリックします。
この機能はシーン内にPota Toon機能が追加されたVolumeが自動的に追加されます。(上記6以上バージョンの説明と同じ)
手動で追加したい場合は、現在のシーンで使用しているGlobal VolumeのAdd Overrideボタンを押してPota Toonを追加します。シーンにGlobal Volumeがない場合は、HierarchyウィンドウでVolumeを作成した後、Globalにチェックを入れてPota Toonを追加します。
その後、キャラクターのルートにPotaToonCharacterコンポーネントを追加し、Headが正しく設定されているか確認します。
(上記6以上バージョンの説明と同じ)
準備完了!
あとは Volume とキャラクターマテリアルの設定を通じて、あなただけのルックを作り上げてみてください!
無効化
Potatoonをプロジェクトで無効化したい場合は、使用しているURP Renderer DataからPota Toon Featureを削除するか、チェックを外してください。
詳細設定
トゥーンシェーディングに慣れていないユーザーのために、デフォルトでは詳細設定は無効化されています。トゥーンレンダリングの細かい調整が必要な場合や、各機能について完全に理解している場合は、VolumeのUnlock Advanced Settingsボタンから詳細設定を有効化できます。
上記のように初期状態ではマテリアルの機能が無効化されており、Unlockすると下記のように詳細設定が表示されます。