OIT(透明レンダリング)
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OITはDX 11/12環境(Windows)でのみ正式にサポートされています。
1. 説明
OITは、描画順序が常に変化する場合でも、透明オブジェクトを正確にレンダリングします。(OITはOrder-Independent-Transparency(順序非依存透明)の略称です。)
従来、複雑な透明度を持つオブジェクト(例:ドレス、重ねられた布地)をレンダリングするには、各マテリアルに異なるレンダーキューを設定する必要がありました。 このプロセスは複雑で面倒です。レンダリングが常に一貫しているとは限らないため、設定の調整に多くの時間を費やすことがよくあります。
OITを使用すると、各マテリアルのレンダーキューやブレンディングモードを変更することなく、すべての透明オブジェクトを正確にレンダリングできます。
OITはピクセルあたり最大8層までサポートします。8層が重なると、ほとんどの場合、ピクセルは非常に明るくなり、すべての実用的な状況でうまく機能します。


2. 使用方法
PotaToon VolumeのAdvanced SettingsでOITを有効にします。

3. 注意事項
⚠️
OITを使用する際は、以下の点に注意してください。
- OITは、PotaToonマテリアル内のすべての透明タイプ(屈折、透明タイプ)を一度にレンダリングします。OITは透明タイプのマテリアルのレンダーキュー設定を無視します。
- OITは、PotaToonマテリアルのブレンディングモードも無視します。各マテリアルに異なるブレンディングモードが必要な場合は、OITを使用しないでください。
- マテリアルごとにブレンディングモードを設定する代わりに、OITはすべての透明マテリアルに適用される2つのグローバルブレンディングモードを提供します:SrcBlendとAdditive。
- OITは、シーン内のすべての透明オブジェクトを最初にレンダリングし、その後、PotaToonマテリアルを持つ透明オブジェクトを上に描画します。これにより、キャラクターの後ろのエフェクトが隠れる可能性があるため、OITを使用する際はレンダリング順序を考慮してください。
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